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大学別対策

慶應文学部の英語対策|和訳・説明問題の答案をどう見直す?

2026-09-07

英語の解説を読むと意味はわかる。それでも、自分の和訳や説明答案には何が足りないのかわからない。慶應文学部を目指して記述の復習をするとき、この壁にぶつかることがあります。

答案を見直す際は、模範解答との言葉の違いより先に、本文から受け取った意味が合っているかを確かめましょう。 そのうえで、設問に必要な情報が入り、日本語として伝わる形になっているかを確認します。

この記事では、和訳と内容説明を分けて点検する方法を紹介します。練習例と確認項目はCLAが作成したもので、慶應義塾大学の入試問題・公式採点基準ではありません。

公式問題・解答例から確認できること

2025年度の慶應義塾大学文学部の英語では、Aの設問1・6に和訳、設問4・7に日本語での説明が出題されています。2026年度の公式解答例では、Aの設問3・7に複数の日本語解答例が示されています。これらは、解答例の語句を丸暗記するだけでなく、設問に必要な内容を確認する復習を考える手掛かりになります。2025年度英語問題2026年度英語の出題意図・解答例

この記事は和訳・日本語の説明答案を中心に扱います。公式資料には英語による記述も含まれるため、受験対策全体では、英語で表現する練習も組み合わせてください。出題形式は、受験年度の公式情報で確認しましょう。

1.和訳は「骨格・意味の範囲・日本語」の順に確認する

最初に確認するのは文の骨格です。誰が、何を、どうするのか。主節と従属節、修飾語がかかる先、代名詞が指す内容を押さえます。

次に、意味の範囲を確認します。特に、否定・比較・条件・程度の表現は、訳の一部分の違いが文章全体の意味を変えます。mayを必ず起こることにしたり、partlyを唯一の理由にしたりしていないかを見ます。

最後に日本語を整えます。英語の形を追うあまり主語と述語が離れすぎていないか、何を否定しているのかが伝わるかを確認してください。日本語を滑らかにするために、本文にない理由や評価を足さないことも大切です。

2.自作例で「否定の範囲」を点検する

以下は説明用の自作英文です。

A digital archive may make thousands of documents available. This does not mean, however, that every reader can interpret them. Access to information is valuable, but its value depends partly on the questions readers ask.

全体の意味は、次のとおりです。

デジタルアーカイブによって、数千点もの資料を利用できるようになることがある。しかし、それは、すべての読者がそれらを解釈できるという意味ではない。情報にアクセスできることには価値があるが、その価値は、読者がどのような問いを立てるかにも部分的に左右される。

2文目を和訳する場合、まずThisが前文の「多数の資料を利用できるようになること」を受け、themがdocumentsを指すと確認します。

ここで、次の訳を比べてください。

答案点検するところ
しかし、これは、どの読者も資料を解釈できないという意味である。「全員ができるとは限らない」を「誰もできない」に変えている
しかし、それは、すべての読者がそれらの資料を解釈できるという意味ではない。本文の否定の範囲を保っている

同じ単語を使っていても、否定がかかる位置が違えば別の内容になります。 逆に、日本語の言い回しが模範解答と違っても、意味を保てていれば、それだけで誤答とは言えません。

3.説明問題は、設問が求める関係から答案を組み立てる

和訳は原文の意味を日本語で表します。説明問題は、設問が求める内容を、必要な範囲の本文から取り出して答えます。

「なぜか」なら理由、「どういうことか」なら内容の具体化、「どのような違いか」なら比較する両側を確認します。近くにある一文を訳すだけで足りるかどうかは、設問によって変わります。

先ほどの英文について、次の自作問題を考えましょう。

問:筆者が、資料を利用できるようにすることだけで十分だとしていないのはなぜか。日本語70字以内で説明しなさい。

答案を作る前に、必要な情報を短く取り出します。

  • 資料を利用できることと、解釈できることは同じではない。
  • アクセスの価値には、読者が立てる問いも関係する。

この2点を、設問に合う理由の形で結びます。

資料を入手できても全員が解釈できるとは限らず、情報へのアクセスの価値は、読者がどのような問いを持つかにも左右されるから。

これはCLAの解答例です。「資料を読まなければ意味がないから」では、本文にある解釈と問いの論点が十分に表せません。また、「情報の公開には価値がないから」では、筆者が認めている価値を否定してしまいます。

4.自分の答案と解答例を、意味のまとまりごとに比べる

復習では、解答例を丸ごと書き写す前に、自分の答案に何が入っているかを確認します。

確認する項目自分に問いかけること
対象誰について、何について述べた答案か
必要な情報設問に答えるための要素がそろっているか
関係理由・対比・条件を正しく結び付けているか
範囲と程度全員・一部・可能性などを強めたり弱めたりしていないか
日本語指示語や省略によって意味が曖昧になっていないか

たとえば必要な情報はそろっているのに、因果関係が逆なら、語彙の追加より関係の修正を優先します。内容は合っていても「それ」「このこと」が多く、指すものがわからないなら、具体的な名詞に直します。

大学が配点や採点方法を公表していない部分について、この表から得点を断定することはできません。表は、答案を改善するための確認道具として使ってください。

5.辞書で意味がわかっても、答案が決まるとは限らない

辞書を使う練習では、単語を引いて最初の訳語を書くだけで終わらせないようにします。品詞、文の骨格、前後の論旨を見て、その文脈に合う意味を選びます。

また、辞書を引く前に「この語がわからないと何を決められないのか」を短く言えると、調べる目的が明確になります。たとえば「対比のどちら側に置かれている語かを確かめたい」「動詞の意味によって主語の役割が変わる」といった確認です。

試験中の辞書利用の可否や持込み条件は、受験年度の公式要項で確認してください。この記事の練習方法から、特定の辞書が使用できると判断しないでください。

6.解答を閉じて、もう一度答案を作る

一題の復習は、次の手順で進めます。

  1. 自分の答案を残し、本文の根拠に印を付ける。
  2. 構文・必要情報・関係・程度のどこに問題があったかを一つずつ確認する。
  3. 解答例を閉じ、本文と設問だけを見て書き直す。
  4. 書き直した答案について、なぜその情報を入れたかを説明する。
  5. 別の英文でも、同じ確認手順が使えるかを試す。

同じ問題の解答を覚えただけでは、初見の答案作成まで身に付いたかはわかりません。後日もう一度解くことに加え、別の英文で否定の範囲や説明の要素を確認しましょう。

今日取り組むなら、過去に書いた和訳を一つ選び、「骨格」「否定・条件・程度」「日本語」の3点から見直してみてください。

自分の答案のどこを直すべきか迷う方は、CLAの無料相談で、現在の学習状況とあわせてご相談ください。コース・料金はこちら

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