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大学別対策

慶應経済学部の英語対策|読解の根拠を押さえ、答案につなげる復習法

2026-09-07

慶應経済学部の英語入試の全体像をつかむ

対策を始める前に、まず入試の枠組みを正確に押さえておきましょう。慶應経済学部の英語は、複数の予備校・専門塾の入試分析サイトの情報を突き合わせると、おおむね次のような構成です。

項目内容
試験時間100分
配点200点(合計420点満点中)
大問数5題程度
前半の出題形式長文読解が中心。マークシート方式(選択式)が主体
後半の出題形式和文英訳や自由英作文など、記述式の設問を含む
自由英作文の分量150〜200語程度で、読解した長文の内容に関連するテーマについて論じる形式

前半の読解パートの得点が一定の水準に達しないと、後半の記述式問題が採点対象にならないという趣旨の説明をしているサイトも複数あります。ただし大問ごとの正確な配点内訳や、後半の設問が「和文英訳」なのか「日本語の論評と英文を照合する形式」なのかは、参照するサイトによって説明が分かれています[要確認:直近年度の大問構成・配点内訳・足切りラインの詳細は、出願する年度の公式な入試要項および直近の過去問で必ず確認してください]。

この時点で押さえておきたいのは、「読解の出来がその年の得点を大きく左右する」という一点です。前半がマーク式であっても、後半に記述式の英作文があっても、どちらの答案も「本文のどこを根拠にしたか」を説明できるかどうかで質が変わってきます。

なぜ「根拠」を意識した読解が合格を左右するのか

選択式の設問であっても、正解には必ず本文中の対応箇所があります。逆に言えば、不正解の選択肢には「本文に書かれていない」「本文の一部だけを都合よく切り取っている」といった、根拠の欠落や歪みが仕込まれています。

  • 本文に書かれていないことを付け加えている選択肢
  • 本文の一部は正しいが、別の部分と矛盾する選択肢
  • 因果関係や時系列を入れ替えている選択肢

これらを見抜くには、「なんとなく正しそうだから選ぶ」のではなく、「本文の第◯段落・第◯文にこう書いてあるから、この選択肢が正しい(または誤り)」と、根拠を一文単位で指せる状態にしておく必要があります。自由英作文でも同様で、読解した長文の主張や論点を無視して自分の意見だけを書くと、出題意図から外れた答案になりがちです。

根拠を掴む読解の具体的な進め方

選択肢を絞り込むときの根拠マーキング

過去問演習では、正解した設問であっても「なぜその選択肢を選んだのか」を本文の該当箇所に線を引いて説明できるかを毎回確認しましょう。以下は、経済学部で出題されそうなテーマを想定した、根拠マーキングの練習例です(実際の過去問ではなく、練習用に作成したオリジナルの例文です)。

オリジナル練習例

本文(要約):「ある研究では、価格の上昇が消費行動に与える影響は、生活必需品と嗜好品とで大きく異なることが示された。生活必需品の場合、価格が上がっても需要はほとんど減らなかった一方、嗜好品では価格の上昇に応じて需要が大きく減少した。」

設問:本文の内容と一致するものを選べ。

選択肢の一つ:「価格が上がると、どの商品についても消費者の需要は同程度に減少する。」

根拠の示し方:本文は「生活必需品と嗜好品とで大きく異なる」と明言しており、「どの商品についても同程度」という部分が本文と矛盾する。したがって、この選択肢は本文の一部(価格上昇という条件)だけを利用し、結論を歪めた誤答だと判断できる。

このように、選択肢のどの語句が本文のどの一文と対応し、どこがズレているかを言語化する練習を積み重ねると、初見の文章でも同じ手順で根拠を探せるようになります。

紛らわしい選択肢に潜む「根拠のない消去法」

時間に追われると、「なんとなく違う気がする」という感覚だけで選択肢を消してしまいがちです。復習の際は、消去した選択肢についても「本文のどこと矛盾するから消したのか」を必ず書き出す習慣をつけましょう。根拠なき消去法は、初見の年度替わりの文章では通用しません。

自由英作文につなげる復習法

自由英作文は、読解した長文のテーマと切り離して対策すると、内容が本文の論点とかみ合わない答案になりがちです。長文演習と自由英作文の対策を分けず、次のような手順で復習することをおすすめします。

  1. 読解した長文の主張・論点を1〜2文で要約する練習をする
  2. その論点に対して賛成・反対、あるいは別の視点を自分なりに整理する
  3. 自分の意見の根拠として使える本文中の具体例や数字をメモしておく
  4. 150〜200語の英作文として、主張→理由→具体例→まとめの型で書いてみる

英作文メモの例(練習用オリジナル)

論点:価格変化に対する需要の反応は商品の性質によって異なる

自分の立場:この考え方は妥当だが、代替品の有無も重要な要因だと考える

使える根拠:本文中の「生活必需品と嗜好品」の対比/自分の知識から「代替品が多い商品ほど価格に敏感」という一般論を追加

このメモを土台にすれば、本文の内容を無視した独りよがりの意見文にならず、読解と英作文が地続きの対策になります。

復習ノートの作り方

過去問を解いたら、正解・不正解にかかわらず、次のような形式で1問ずつ記録を残しましょう。

記録項目書く内容の例
設問番号大問Ⅱ・問7
選んだ選択肢とその根拠本文第3段落の一文を根拠に選択
正誤誤答(正解は別の選択肢)
誤りの原因根拠にした一文の解釈を誤っていた
次回への対策同じ表現が出たら、前後の文まで確認してから判断する

この記録を数年分の過去問で積み重ねると、自分がどのタイプの根拠取り違えをしやすいかという個人的な弱点パターンが見えてきます。漠然と長文を読み返すよりも、根拠の取り方を1問ずつ検証するほうが、同じ演習量でも得点力の伸びが大きくなります。

まとめ

慶應経済学部の英語は、前半の読解と後半の記述的な設問が、いずれも「本文のどこを根拠にしたか」を説明できるかどうかで得点が分かれる入試です。選択肢を選ぶときも、自由英作文で意見を書くときも、根拠となる一文を具体的に指し示す習慣をつけましょう。過去問演習の後は、正解・不正解を問わず根拠マーキングを記録し、自分の根拠の取り違えパターンを可視化することが、着実な得点アップにつながります。なお、大問構成や配点の詳細、足切りラインなどは年度により変わる可能性があるため、出願する年度の公式な入試要項と直近の過去問で必ず最終確認してください。

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